こんにちは、ドバイ在住とらママです。
シンガポールには、「プラナカン文化」という独自の文化があります。「プラナカン」とはマレー語で「この土地で生まれた」という意味で、15世紀の大航海時代にやってきた海外商人と地元の女性との間に生まれた子孫のこと。中国やインド、中東、ヨーロッパなど、様々なルーツを持つプラナカンによって築かれた豪華絢爛なカルチャーが「プラナカン文化」です。
そこで今回は、シンガポールの希少な文化が学べる「プラナカン博物館」を紹介します。
「プラナカン博物館」は貴重なプラナカン文化を残すために作られた博物館。建物には1912年に建造された地元の学校が利用されていて、外壁の淡いカラーや、柱の繊細な彫刻、バティック柄のタペストリーなど、プラナカン文化を象徴とする建築デザインは入館する前から心躍ります。建物内部の吹き抜けに飾られたカラフルな提灯は地元のアーティストによるもの。
プラナカン博物館では、なんと、日本人による無料の日本語ガイドツアーが開催されています!そのため、予備知識がなくてもプラナカン文化について学ぶことができます。博物館には行きたいけど、子連れでゆっくり滞在できないかも…という方にも特におすすめ!ツアーは予約不要で、毎週火、水、金の10時半〜開催しています。
日本語ガイドツアーの詳細はこちらから。
■プラナカン博物館・日本語ガイドツアー
日時:火水木 10:30〜11:30
料金:無料
予約:不要、先着15名
縁起の良い植物や蝶、鳳凰、龍などの絵柄が描かれた独特な色合いの陶器もプラナカン文化ならではの作品。大きな洗面器は結婚式の贈り物、色付きの食器は特別な日の食事会で使用されたそう。一点一点職人さんが手描きしているプラナカン陶器はとても高価なため、日常使いにするのは難しいですが、小皿や箸置きなど、バラマキ土産にぴったりなリーズナブルな物もありますよ。
シンガポールのおすすめ土産はまた別の記事で紹介します。
プラナカンビーズ刺繍も伝統的な文化の一つ。ヨーロッパから輸入された極小ビーズを用いて、ハンカチやポーチなどの小物や、サンダルにもビーズ細工が施されるようになったそう。これはプラナカン家庭の花嫁修行の一つでもあり、結婚が決まった女性は、花婿に手作りのビーズ細工を贈ったそう。小物以外にも足置きやラグなどにもビーズ刺繍が施されていて、完成度の高さにじっと見入ってしまいます。プラナカン博物館のハイライトは、12日間お祝いする結婚式で使用される豪華絢爛な婚礼用ベッド。プラナカンの巧みな技術がぎゅぎゅっと詰まっています。
プラナカン博物館ではキッズコーナーがあるので、途中で退屈してしまった子どもはこちらで休憩も可能です。入館の際に配られる子ども用のワークシートや塗り絵を楽しむのにスペースにどうぞ。
プラナカン博物館は地下鉄「シティーホール駅」から徒歩8分でアクセス可能で、近くにバス停もいくつかあるので子連れで訪れるのにとっても便利です。周辺にはチルドレンズミュージアムや、国立博物館があり、日中の暑さや雨を凌ぐのにもおすすめです。
■Peranakan Museum
住所:39 Armenian St, シンガポール 179941
アクセス:地下鉄「シティーホール駅」から徒歩8分
営業時間:10:00〜19:00
料金:常設展 12SGD (6歳以下は無料)
URL:peranakanmuseum.org.sg
いかがでしたか?今回は、シンガポールの文化が学べる「プラナカン博物館」を紹介しました。シンガポールの文化を学びながら滞在を楽しんでみては?