こんにちは、とらママです。
日本は祝日がとても多く、年末年始やゴールデンウィーク、お盆などの他にも国民の祝日が年間16日ありますが、イギリス(イングランド)では、なんと年間8日しかありません。
イギリスの祝日・連休はいつ?
祝日の楽しみ方は?
今回は2024年のイギリスの祝日や過ごし方をまとめました。
バンクホリデーとは、その名の通り「銀行の休日」。かつて銀行員が休むことが難しかったため、このような祝日が設けられたそうです。
日本のように銀行や会社、学校などが休みなのはもちろん、スーパーなどの小売店が休みの場合もあるのでお出かけの際にはご注意を。
日本では正月三が日は休みの会社が多く、1月4日が仕事始めの会社が一般的ですが、イギリスは1月1日のみ祝日です。2021年はたまたま土日と重なって3連休でしたが、そうでない場合は1月2日から通常勤務が始まります。
今年の年越しは初めてロンドンで過ごしました。日付けが変わるころには除夜の鐘ではなく、花火がたくさん打ち上がりビックリしました。
イギリス在住の方が現地の食材を使って見事なおせちを作られていました。子どもの為にも、日本の伝統を楽しむことは大切ですよね。おせちといえば重箱ですが、ワンプレートならお手軽ですね。
グッドフライデーは日本では「聖なる金曜日」と呼ばれます。イエスキリストが十字架に架けられ処刑された日で、3日目(日曜日)に復活したことで死を克服したとみなされてきました。イエスキリストの受難をしのぶ日です。
日本ではあまり知られておらず、私もイギリスに来てから初めて知りました。
グッドフライデーの朝には「ホットクロスバン」を食べるのがイギリスの伝統。イギリスのスーパーで手軽に買える菓子パンです。レーズンなどのドライフルーツにスパイスが効いていて、表面には「十字」の飾りが入っています。
そのままでも美味しいですが、半分にスライスしたものをトースターで焼いて、バターをたっぷり塗って食べるのがイギリス流。グッドフライデー以外にも食べられます。
イースターマンデーはイースター(復活祭)の翌日の月曜日です。
日本ではあまり馴染みのない「イースター」ですが、イエスが処刑されてから3日後に復活するお祝いなので、キリスト教にとってはイエスキリストの誕生日であるクリスマスよりも重要視されています。
イギリスではグッドフライデーからイースターマンデーまでの4日間が連休となります。学校では2週間の長い春休み(イースターホリデー)が始まるので、例年は家族で旅行に出掛ける人も多いです。
イースター前の準備期間中46日間食べることを禁止されている食品「肉、乳製品、卵、魚」などが、イースター当日に初めて解禁になるので、食卓にはこれらの食材を使ったご馳走が並びます。
また、卵や乳製品をふんだんに使ったケーキやお菓子を作ることも多いですが、これはイースター前に食べられなかった卵などを大量に消費する理由もあるのだとか。
イースターに家族や友達とする遊びがいくつかありますが、その中でも大人気なのが「エッグハント」。卵型のケースの中にお菓子やおもちゃなどを入れたものを予め隠しておいて、それを子どもたちが探し出す遊びです。
エッグハントについて書かれた絵本も人気です。子どもと一緒にイベントを楽しんでみては?
イギリスの春は比較的祝日が多く、5月上旬の祝日はアーリー・メイ・バンクホリデー又は、メーデーバンクホリデーと呼ばれます。例年5月の第1月曜日に祝われる祝日です。ヨーロッパの古代の春のお祭りで、ダンス、歌、ケーキなどでお祝いします。
5月最終月曜日に祝われる祝日はスプリング・バンク・ホリデー又はサマー・ハーフ・ターン・マンデーとも呼ばれます。こちらはイースターの日付けによって変動します。
8月最終月曜日の祝日はサマー・バンク・ホリデーと呼ばれます。日本の8月は長期休暇のお盆休みがありますが、イギリスではこれが過ぎるとクリスマスまで祝日はありません。
イギリス人にとってクリスマスは一年で最も大切なイベント。11月頃からプレゼントを選んだり、ツリーの準備を始めたり、とても忙しくなります。時々街中でクリスマスギフトショップを見かけますが、一年かけて準備する人も珍しくないとか。
日本ではクリスマス当日やイブの日に特別なレストランでディナーを楽しんだり、お買い物を楽しむ人も多いですが、イギリスではほとんどのお店が休みます。
私はちょうどクリスマスの前日に渡英しましたが、街中は日本の年末のような静けさでビックリしました。
イギリスでは11月頃からプレゼント選びが始まり、ギフトカードを送り合います。12月に入るとクリスマスツリーを飾ったり、アドベントカレンダーをめくったり、クリスマス当日まで毎日楽しみがあります。街や住宅街もイルミネーションでとても賑やかに。
クリスマス当日の朝は、子ども達がプレゼントを開封するビッグイベントが待っています。お昼には家族で豪華なクリスマスランチを食べ、午後に国王のスピーチを聞くのが恒例のようです。
クリスマス翌日はボクシングデー。ボクシングデーの「ボックス」とはクリスマスの贈り物を入れる箱を指しています。
もともとは貧しい人に贈り物をするための休日でしたが、現在のボクシングデーは「冬のバーゲンセールが始まる日」として知られています。
日本よりも祝日が少ないイギリスですが、有給休暇は1年につき最高28日まで付与されます。そしてその取得率は90%。翌年に繰り越しができない会社もあるのでその年に使いきる人が多いようです。日本にいたころ、夏に長期休暇でバカンスを満喫する欧米人に憧れていました。
ちなみに、日本の有給休暇は年間最低10日で、取得率は50%。世界的に見てもかなり休みを取りづらい環境なのが分かります。
いかがでしたか?今回はイギリス(イングランド)の祝日とその楽しみ方をご紹介しました。イギリスの祝日は日本よりも少ないものの、好きな時期に長期で旅行に行きやすいのが魅力です。
なお、イギリスは地域によって祝日が異なりますので、それについてはまた次回まとめたいと思います。